投資の目的ってなんでしょう? 利益を生むことですよね。簡単に言えば儲けるためにやるのですね。
そのためにまず抑えるべき情報はこの3つです。経済指標と呼ばれているもので、これを使って市場を分析することをファンダメンタル分析といいます。
- 米国雇用統計
- GDP
- FOMCの政策金利
発表される日時、どのように株価などに反映されるのかを確認しましょう。
米国雇用統計で景気の状態を知る
アメリカの雇用情勢を調査した統計です。大事なのは次の2項目です。
- 失業率
- 非農業部門雇用者数
失業率は16歳以上の働く意志を持つ人のうち失業している人の割合です。
雇用者数から農業を抜くのは、農業の働き手は時期、天候によって働く時期が変わるので、景気との関係性がないことから携わる人の数を抜いた雇用者数で判断します。
非農業部門雇用者数が下がる=景気が悪い
→ 景気が悪いと株価が下がりやすい
いつ発表されるか
夏時間 日本時間 21:30
冬時間 日本時間 22:30
GDPで経済の活性状態を知る
GDPとは国内総生産、つまりはどのくらいその国の中で新しいモノが生み出されたかの経済指標です。
アメリカは世界最大の消費国なのでアメリカのGDPは世界の経済に影響します。
GDPには実質GDPと名目GDPの2種類あります。
- 実質GDP:物価上昇の影響を覗いた実際の生産量を算出したもの
- 名目GDP:生産量に市場価格をかけ合わせてすべての価値を算出したもの
たくさん生産されたからと言って、物価が上がっていたのでは本当に景気がよくなったとはいえません。実際の経済状況を知るためには実質GNPも確認したほうがいいのです。
GDPが成長していれば連動して雇用者数は増加し失業率は改善されます。さらに資本が流入し景気がよくなります。
いつ発表されるか
日本:2月・5月・8月・11月中旬(一次速報)
米国:1月・4月・7月・10月下旬(速報値)
四半期に1回発表されます。
FOMCの政策金利で経済の先行きを予測する
FOMCは政策金利を決めたり、今後の金融政策の方針を検討するFRBの会合。FRBはアメリカの中央銀行で日銀のようなものですね。
FRBの目標はこの2つ。
- 物価の安定
- 雇用の改善
これを実現するために政策金利を操作しているのです。政策金利とは中央銀行が銀行へお金を貸すときの金利のこと。それによってわたし達の借りるお金の金利も変わります。政策金利はお金の蛇口を開け締めするのに似ています。
金利を上げる=蛇口を締めてお金を減らす
金利を下げる、蛇口を開けすぎると物価が安定しづらくなる。設備投資が増え、住宅が売れ、景気が上向いてきます。金融緩和政策といいます。
逆に金利を上げる、蛇口を閉めるので資金の流れが抑制されます。景気が押さえつけられ物価に下げ圧力が働きます。
いつ発表されるか
開催回 | 開催月 |
第1回 | 1月25日・26日 |
第2回 | 3月15日・16日 |
第3回 | 5月3日・4日 |
第4回 | 6月14日・15日 |
第5回 | 7月26日・27日 |
第6回 | 9月20日・21日 |
第7回 | 11月1日・2日 |
第8回 | 12月13日・14日 |
年に8回、6週間ごとに開かれます。この政策金利は株価、為替に大きく影響を及ぼします。この時期は金利を上げるよ、下げるよなどのリークがたくさんあります。FRB自身が金利についての方針を小出しにします。そのときの市場の反応で実際の金利を決めているのです。市場に大きすぎる影響を与えるのを防ぐために情報はふんだんにでてきます。普段から政策金利に関わるニュースは欠かしてはいけないですね。
まとめ
すべての経済指標をカレンダーにまとめました。この時期は絶対に外せない大事な日となります。特にFXや仮想通貨のトレードでは目の前で相場が動きます。これは大きなチャンスなのです。
相場は変動するからそこに利ざやが生じます。大きく動くと予測される日は動きを見定め、伸るか反るかを決める日なのです。
項目 | 日時 |
雇用統計 | 毎月第一金曜日 夏時間 日本時間 21:30 冬時間 日本時間 22:30 |
GDP | 1月下旬 |
FOMC第1回 | 1月25日・26日 |
FOMC第2回 | 3月15日・16日 |
GDP | 4月下旬 |
FOMC第3回 | 5月3日・4日 |
FOMC第4回 | 6月14日・15日 |
GDP | 7月下旬 |
FOMC第5回 | 7月26日・27日 |
FOMC第6回 | 9月20日・21日 |
GDP | 10月下旬 |
FOMC第7回 | 11月1日・2日 |
FOMC第8回 | 12月13日・14日 |
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